会長挨拶

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会長挨拶

一般社団法人全国道路標識・標示業協会会長
清水 修一

 皆様には、当協会の運営に格別のご理解とご協力を賜っており、厚く御礼申し上げます。

当協会は、道路標識・標示業の 500 以上の企業を会員とする一般社団法人で、昭和 51 年の設立以来、安全で快適な道路交通の確保のために各種事業を行っています。
当協会は特に人材の育成に努めており、「道路標識点検診断士研修」や「登録標識・路面標示基幹技能者講習」を行っているほか、「路面標示施工技能検定」への支援を行っています。これらは、多数の専門的技術者を育成し、標識・標示業がより高度な技術力を有する業界へと発展することに資するものであるとともに、若い人材の確保が困難となりつつある現状を改善することになるものであります。

また、当協会は、社会貢献活動である「子どもを守ろうプロジェクト」を推進しており、地域社会や学校と連携し、通学路のカラー標示や防護柵などの安全施設を設置・寄贈することなどにより、子どもを守る活動を全国的に展開しています。

業界を取り巻く環境は、近年大きく変わりつつあります。平成 24 年(2012 年)の笹子トンネル天井板崩落事故を契機として、道路や関連施設の老朽化の有無についての点検・診断、補修・更新が従来にも増して重要となっています。また、訪日外国人等への対応として、これまで高速道路のナンバリング導入や一時停止標識の「STOP」併記などを実施していますが、今後は国際化対応が一層進展することは間違いありません。当協会は、これらの情勢に的確に対処してまいりたいと考えております。2021 年度から始まった政府の第 11 次交通安全基本計画においては、令和7年(2025年)までに交通事故死者数を年間 2,000 人以下にする目標が設定されています。計画では、目標達成のための具体的対策として、「「横断歩道の設置」や「横断歩道の道路標識・道路標示が破損、滅失、褪色、摩耗等の理由によりその効用が損なわれないようにするための効率的かつ適切な管理」等の積極的推進」、「高輝度標識等の見やすく分かりやすい道路標識・道路標示の整備」、「防護柵の設置等の対策の推進」などが盛り込まれています。

当協会は、会員企業とともに不断の努力を行い、目標達成のために貢献してまいりたいと思います。

皆様には、今後とも当協会へのご支援を賜りますようお願い申し上げます。